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世界水泳2019!金メダルや失格もありますが奮闘中!意外と知らない競泳のルールや見どころなど、競泳選手目線での楽しみ方など書いてみました☆

世界水泳選手権2019開幕!意外と知らないルールや楽しみ方を書きます☆

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本日7月21日、韓国・光州で開催中の『世界水泳選手権(世界水泳)2019』の目玉となる競泳が開幕します。今大会では、来年に控えているTokyo 2020(東京五輪)対象種目には日本代表権もかかっているので、海外選手との対決だけでなく、日本人同士でも熾烈な争いが演じられることになりそうです!

 

いつもはクレジットカードやらマイルやらの記事を書いていますが実は私は、元競泳選手です。水泳歴は20年、ジュニアオリンピック、インターハイ等出場し、大学時代は国公立大学の中で平泳ぎが日本で7位でした。(もはや10年以上前のことですが・・。)私のような水泳経験者だけではなく、世界水泳の注目度はいつもとても高いですよね!しかも東京五輪の前哨戦ともいえる今大会は楽しみも多いです!

 

 

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今回は、いつも何気なくテレビの前で応援している方があまり意識したことのないであろう、競泳のルールや元競泳選手目線での世界水泳の楽しみ方などを紹介していきたいと思います☆

 

国際試合のプールの大きさや水深など

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①長さ

⇒ 50.02m

50mじゃないの??と思われたかと思いますが、この2㎝分は下のようなタッチ板の厚みの分が上乗せされているのです。ちなみに水泳のタイム計測は、スターターの打つ電子ピストルでタイム計測が始まり、各コースの両端に設置されたタッチ板に足がターンで手や足が触れたり、ゴールでタッチすると自動的に計測されるようになっています!

 

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この飛び込み台の下にある『SEIKO』の黄色い板がタッチ板です☆この厚みが2㎝ということですね!

 

②幅

⇒ 25m以上

水泳の大会は地上波のテレビでは準決勝や決勝の様子が放映されますが、当然各種目で予選が行われています。予選を行う際には、全10コースを使って実施し、準決勝や決勝などでは両サイドの2コースを開けて、8コースでレースを行います!

 

③水深

⇒ 2.00m以上

(3.00mを推奨)

中々こんな水深のプールで泳ぐことはありませんよね!競泳のトップ選手の泳ぎから作り出される波の大きさは想像を絶するものがあります。水深があればあるほど、プールの底からの跳ね返りもなくなり水面が安定するので、このような水深に設定されているのです。世界水泳は、外国人選手では身長が2mを超える選手も普通にいるのでおそらく3mで設定されていると思われます!背泳ぎのスタートをする際には、水の中に入る映像がよく流れますので、その時に深さを見てみて下さい☆

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ちなみに、私がインターハイや全国大会で出場したプールの水深は2mでした。普段1.5mの水深のプールで練習をしていると、2mのプールはとても泳ぎにくい感じがします。なぜかというと、水深が深いことでプールの底までの視界がいつもより離れることでスピード感が失われたような錯覚に陥るからなのです。

 

一日にだいたい6000mから10000mほど繰り返して泳いでいて慣れている浅いプールから、試合でプールが深くなると、全力で泳いでいるのに全然進んでいる感じがしないんですよ笑、プールの真ん中に25mラインがあるのですが、視界に入ってから通過するまでも長く感じます。世界レベルの選手たちはそんなことはないかもしれませんが、3mのプールとなると私なら自信がなくなるくらい進んでいないような錯覚に陥りそうです。。。

 

④コースの幅

⇒ 2.5m

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コースの幅は、2.5mとなっています。コースは、ワイヤーをプラスチックのコースロープの浮き具に通して仕切っています。

 

レースの時はもちろんコースの真ん中を泳ぎますが、ウォーミングアップの段階では、プールの底の縦のラインを中央線として右側通行で泳ぎます。国内の試合では、出場選手が多い場合、縦が50mのプールなのに25mくらい泳いだらもう人が並んでいるというような状況がよくあります。全国大会では水深が2mなので基本渋滞したら立ち泳ぎで前に詰めていって壁まで立ち泳ぎでいったら、また泳ぐということを繰り返して本番用プールの感覚をつかんでいきます。

 

メインプールでは慣れるために泳ぎますが、もちろんサブプールがあるので泳ぎの確認やレース前のアップなどはサブプールを使うことが多いです!

 

ちなみに水泳選手ならわかると思いますが、腕が引っかかったり、平泳ぎのキックがロープにあたると、とてつもなく痛いですほんとに笑

 

④プールの水温

⇒ 25から28度

国際水泳連盟の規則では上記の通りとなっています。体が温まった状態で飛び込むとかなり冷たく感じます笑、そのあたりももちろんトップ選手は考慮してウォーミングアップや服装を整えているのです。

 

 

コースの並び順について

水泳のコースの配置は、全てタイム順で決められています。水泳の大会にはそれぞれその試合に出るためのエントリータイム(国際大会でいう派遣標準タイム)が定められており、そのエントリータイムをクリアしたタイムで出場申請をし、その参加者のなかでタイム順にコース順や組が決められていきます。

 

テレビでは、準決勝や決勝がよく放送されていますが、準決勝では予選のタイム上位16名を2組に分けて配置し、決勝では準決勝16名のうちタイム上位8名を配置します。

 

コースは1から8コースまでで準決勝や決勝が行われますが、予選や準決勝でタイムが速かった選手から真ん中のコースに配置されます。ですから、普通であればセンターコスを中心に三角形の形でレースが進行されるはずなのです。

 

とはいえ、世界トップクラスや何種目も出る選手は、トータルでレースプランを組んでいるので、決勝を見越して予選や準決勝では、通過することを目的にしている場合も少なくありません。だから、決勝で1コースや8コース(準決勝時点で7位か8位)なのに金メダルをとったりすることもあるのです。しかし、決勝を想定して準決勝を抑えて泳いだにもかかわらず結果が9位であった場合は、準決勝敗退となってしまうので油断は禁物なのです。

 

よく解説の方々が『準決勝1組目が終わって日本の○○は現在5位。2組目の3位までの記録を超えていることが決勝進出の条件となります』といっていたりするのはこのような理由からです。

 

 スタートやターンについての決まり

 ①スタートについて

『ピピピッ、ピーっ』というような長い笛の合図でスタート台に上り前縁に片足か両足の指を掛ける。片足というのは、クラウチングスタートをする選手がそのようになります。 背泳ぎの場合は、一回目の長い笛でプールに入り、二回目の笛でスタート台につかまり制止することが準備となります。

 

●スタートの『ピッ』という音を聞いてからスタート動作をしなければならない。ピクリとでも鳴る前に動くと失格となります。スターターが人なので、タイミングが担当者によって微妙に違います。国際大会などでは、国内大会より長く感じるときがテレビで見ていると多いように思います。

 

フライングは1回で失格となります。『ピッ』と鳴ってスタートしてしまえばやり直しは無く競技は進行します。ゴールをして失格の事実を知ることになりますが、だいたい自分がフライングしてしまった場合は何となくわかります。その場合、もう失格が頭をよぎっているので中々泳ぎに集中できません。

 

 ●「Take your mark」の合図でスタートの姿勢をとる。通常は選手が静止したときに出発の『ピッ』が発せられる。基本的には一番最後に止まった人に合わせて号砲を鳴らすことになるので、わざとワンテンポ遅めにする選手もいますね。

 

②潜水動作について

スタートおよび折り返し後、15mの地点までに頭は水面上に浮上しなければいけません。少しでも行きすぎたら失格となります。上のプールの写真ではその15mの部分のコースロープが赤色になっています。審判はここを見ながら判断しているわけです。

 

ちなみに選手はコースロープなど見ていません。飛び込んでから、何発キック(バサロ)を打ったら15m付近にいけるかなどを練習で体に染み込ませています。その回数を意識しながら、感じられる水圧や、プールの底までの視界(背泳ぎは水面までの視界)などで調節しながら浮き上がってくるのです!

 

この決まりがなかった時代は、やたら潜っている選手も結構いました笑

 

スポーツ庁長官の鈴木大地氏がソウルオリンピックで金メダルをとった際もかなりバサロで潜っておられました!

 

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 各種目の泳ぎ方について

①タッチとターンについて

これを世界レベルの選手たちが間違えるはずはありませんが、クロールと背泳ぎについては片手でタッチをし、平泳ぎとバタフライについては両手でタッチをしなければいけません。出来ていなければ失格となります。

 

私は、身長が高くないため隣の選手と横並びの際にはリーチの差で負けてしまう可能性がありました。ですから、相手よりも何とか少しでも速くタッチするために指が折れる覚悟で指先からタッチ板に突っ込んでいました。普通は、壁につく直前で手のひらで押しに行きます。指から行くと痛いですが0.01秒でも速い方が勝ちなので気合いです!

 

②自由形という競技について

ここでは、バタフライ、背泳ぎ、平泳ぎ、クロールについての細かい泳法についてはふれませんが”自由形”について書きます。

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自由形(FREE STYLE)

みなさん自由形は、クロールだと思っていませんか??実は字のごとく自由なのです!!『いやいやみんなクロールじゃないか!』と思われるかもしれませんが、水泳は100分の1までのタイムを争う競技なので、自身にとって一番速く泳げる種目がクロールなのでしょう。他の選手よりも速く泳げるのならば別に犬かきでもルール上は問題ありません

 

実際、私の高校時代にバタフライで全国的に有名な選手でしたが、400mリレーのメンバーで泳いでいるのを見たときに、前半50mをバタフライで行き、ターンをクイックターン(回るターン)をして浮き上がってクロールで返ってくるという選手がいました!彼にとってはそれがベストな泳ぎ方だったのです!

 

かつてオーストラリアのイアン・ソープ選手が世界に名を轟かせていた時代に、そのオーストラリア代表選手のなかにマイケル・クリム選手がいました。マイケルクリム選手は、自由形に出場する際にはクロールでグイグイ進んでいきラストの15mほどから腕はクロール、足はドルフィンキック(バタフライの足)で加速をしていくのです。水泳部時代に真似をしてみようとみんなでやってみましたが、それを加速するための道具にするのは無理でした笑

 

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元水泳選手としての世界水泳の私の楽しみ方

①入場時のパフォーマンス

近年、水泳もショービジネス化してきており入場もどんどん派手であり華やかになってきています!その時の選手がどんな様子なのかもひそかな楽しみの一つです。ヘッドフォンを直前までつけて集中をしている選手もいれば、腕を上げて声援にこたえる選手、国旗を握りしめる選手など、国を背負っている選手たちの様子そのものも見どころですね☆私の時代は、決勝入場時にウルトラソウルが流れると、何かいいタイムが出そうな予感がしました笑

 

②ピーと笛が鳴って飛び込み台に上るとき

これもまた選手によって違いがあります。飛び込み台の前で集中する選手、一段上って飛び込み台の横で集中する選手、笛がなってわざとゆっくり上る選手、オリンピックでメダルをとりまくったアメリカのマイケルフェルプス選手のように台に上がってから毎回同じ動作(ルーティン動作)をする選手など見ていると結構おもしろいです☆

 

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この映像の3:11くらいのところの動作ですね☆(音声がずれていて気持ち悪い動画ですが笑)

 

③潜水制限をどう使うのか

上でも述べた通り、15mを超えると失格です。世界レベルの選手たちはものの見事に15mの制限に合わせて浮き上がってきます!コースロープに一か所違う色のところがあるので、そこに注目です!

 

④25mのタイムを見てみる

みなさんも学校の体育とかで25mのタイム計測はしたことがありますよね?スタートしてプールの中央付近にラインが横に引かれています。それが25mラインなので、そこを通過する瞬間にテレビ画面右下?あたりのストップウォッチを見てみましょう。もちろん正確なタイムはわかりませんが、とてつもなく速いですから興奮ポイントです!

 

私は平泳ぎ専門だったのでクロールは専門外でしたが、25mのベストは11.6を出したことがあります。(ちなみにバタフライは11.8で平泳ぎは13.9でした)

 

この視点でリオの50mを見てみると世界トップの速さはすごいです!25m9秒台です笑、仮に私が横で泳いでいたら2秒差ですが、2秒だと何mも開いてしまいますし、たぶん超一流の作り出す波で流されます笑

 

 

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⑤競技紹介時の世界記録保持者と世界記録を見てみる

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上の画像のように、世界記録と大会記録がおそらく表示されます。それがいつの時代でどこの誰が持っているのか。古ければそれはとてつもなくすごい選手がいたことになりますし、時代によっては高速水着時代(レーザーレーサー)のものかもしれないし、もしかしたら今見ているそのシーンに世界記録保持者がいるかもしれません!200m平泳ぎでは日本の渡辺一平選手が世界記録保持者なので個人的にはかなり注目をしています!

 

⑥平泳ぎはストローク数にも注目

世界水泳やオリンピックを見ていると、すいすい泳いでいるようですが1かきがそもそもかなりのスピードで距離も進んでいるのです。平泳ぎなんかは、飛び込んでから初めの25mまでは4かき程度で行っている選手がほとんどです。平泳ぎの選手は、接戦になって焦るとストローク数が増えてしまう傾向あります。ですから、普段の練習で大体25mで何かきで泳ぐかなどは把握しています。ストローク数が多い場合は、焦って回転が速くなっている可能性が高くなるので冷静にならなければいけません。そのあたりをテレビでは俯瞰的に見れるので面白い点です!

 

⑦競技後のインタビューにも注目

 レース直後のインタビューはかなり気になるところですね。準決勝だからまだ余力を残しているのか。決勝レースを終えてどんなことを言われるのか。色々な情報が詰まっています。何より、あんなすごいレースをしてすぐにインタビューを受けるなんて本当にすごいなと思います。普通にインタビューを受けていらっしゃいますが、かなり心拍数も高い状態であると思われます。やはり一流は違いますよね!インタビュー後は、サブプールでクールダウンに行かれます。

 

⑧今大会は東京五輪出場もかかる

いつも世界水泳やオリンピックをテレビで見るときは、日本を応援するのですが、今回は来る東京五輪の前哨戦!日本人対決の様相もあるのです。世界水泳でも勝利しつつ、オリンピック代表内定もばっちり決めていただきたいですね☆

 

本日のまとめ

本日より世界水泳が始まります!日本代表の選手の皆様、絶対このブログを見ていないでしょうけど応援しています!がんばってください☆

 

テレビ朝日の世界水泳HP

https://www.tv-asahi.co.jp/sekaisuiei2019/

 

今回はかなり個人的な内容でしたが、読者の皆様の世界水泳を見る視点として何かお役に立っていれば幸いです☆

 

では応援頑張りましょう!!

 

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