東京2020はコロナの影響で延期!?IOCが1カ月めどに判断へ!五輪中止や延期の歴史は?
開催まで半年を切った東京五輪(東京2020)。いよいよ世界の祭典に向けて盛り上がってきたさなかのコロナウイルスの蔓延。これまでの日本は続行の方向で話は進んできたが、ここへきていよいよ延期の可能性が出てきた。
開催を巡っては、今月19日バッハ会長が、「異なるシナリオを複数検討している」と米紙の取材に述べていた。またそれに合わせてスポーツ界に強い影響力を持つ米国の陸上連盟や水泳連盟が延期を要望。世界的に延期の機運も高まってきている中、延期について1カ月をめどに判断する方向であることがわかった。大会開催の最終決定権は開催国ではなくIOCが有している。
近代オリンピックが始まって早120年。オリンピックが延期や中止になったことはあるのだろうか?
近代オリンピックの始まり
紀元前9世紀ごろから行われていたと考えられている古代ギリシアで行われていた古代オリンピックが、いわゆる近代オリンピックへと変わったのが1896年。フランス人、ピエール・ド・クーベルタンの提唱に世界の国々が賛同し、古代オリンピックの終焉から1500年の時を経て、近代オリンピック競技大会が誕生した。その近代オリンピック競技大会の第一歩となる記念すべき大会は、古代オリンピックの故郷・ギリシャのアテネで開催されている。
近代オリンピック開催の歴史(夏季オリンピック)
- 第1回【1896】アテネ大会
- 第2回【1900】パリ大会
- 第3回【1904】セントルイス大会
- 第4回【1908】ロンドン大会
- 第5回【1912】ストックホルム大会
- 第6回【1916】ベルリン大会
- 第7回【1920】アントワープ大会
- 第8回【1924】パリ大会
- 第9回【1928】アムステルダム大会
- 第10回【1932】ロサンゼルス大会
- 第11回【1936】ベルリン大会
- 第12回【1940】東京大会
- 第13回【1944】ロンドン大会
- 第14回【1948】ロンドン大会
- 第15回【1952】ヘルシンキ大会
- 第16回【1956】メルボルン大会
- 第17回【1960】ローマ大会
- 第18回【1964】東京大会
- 第19回【1968】メキシコシティ大会
- 第20回【1972】ミュンヘン大会
- 第21回【1976】モントリオール大会
- 第22回【1980】モスクワ大会
- 第23回【1984】ロサンゼルス大会
- 第24回【1988】ソウル大会
- 第25回【1992】バルセロナ大会
- 第26回【1996】アトランタ大会
- 第27回【2000】シドニー大会
- 第28回【2004】アテネ大会
- 第29回【2008】北京大会
- 第30回【2012】ロンドン大会
- 第31回【2016】リオデジャネイロ大会
これまでの夏季大会では、1916年のベルリン大会が第一次世界大戦の影響で中止、1940年の東京大会が日中戦争勃発による国内軍部の進言により中止、1944年のロンドン大会は第二次世界大戦の影響で中止となっている。これまでの中止の原因は戦争を理由とするものであり、今回の延期になるかもしれない原因は感染症である。これまでに感染症での延期や中止はない。今回のIOCの最終決定によっては、歴史上初めてのことが起きることになる。この知らせを受けた日本政府の対応、そしてIOCの判断が注目される。
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